「ごんの闘い」    



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長い夜・・・そして必死に闘うごん

6月27日 AM0:30分頃〜

しばらくするとどこかにいきたがり、まともに動けない体を よろよろとさせながら歩こうとする。きっとトイレに行きたいんだろう。
病気なんだからもらしてもいいんだよ、と言っても、とにかく必死で動こうとする。意を決してサークルに入れる。するとあちこち体をぶつけ 転びながら必死にトイレに行って上がらない足をあげようとしてオシッコをする。物凄い量だ・・・
病気の時にでもトイレでオシッコしてくれたごんのけなげな姿に涙を流しながら「よーし、エライね、エライね。」と抱きしめてまたリビングに連れて帰る。また何かを探しているようだったのできっとオシッコ したから水だろうと、水を差し出すが目の前の水入れが見えてないようで
顔を闇雲に動かすだけ。 顔の近くに容器を持っていくと凄い勢いでゴクゴクと飲んでいる。ごんも生きる為に必死に頑張っている。
「オイラ、一生懸命頑張ってるよ・・・」 ごんがそう訴えている、 自分達が悲観的になってはいけない。「ごん、一緒に頑張ろうね。」
絶対また一緒に遊ぼうね、御泊りにもいこうね、追いかけっこしようね。」 そう言ってごんにほお擦りをしながら体を撫で続ける。

その後は安心したかのように、またイビキをかいて寝始める。 時々動こうとするがそのたびに「ごん、チチはここにいるよ。」と言い顔を
近づけると臭い顔をこすり付けてくる。そして存在を確認すると安心したかのようにまた寝始める。ごんの顔の匂い、臭いけどなんて
いとおしい匂いなんだろう、 ごんは必死に頑張っている、そして自分達を頼っている、そう思うとまた涙がでてくる・・・

たまに目を覚ますが、目の前に手を急に差し出しても瞬きはしない。目は見えていない・・・ ショックだ・・・ 寝息やイビキはいつもと違い
テンポが速かったり遅かったりしている。脈を取ると「ト、ト、トトト・・・ト・・トト・・」不整になっている。心配だ。きっと発作と薬の影響だ、そう
自分に思いこませる。 しばらくして脈を取ると今度は安定している。悲しみと希望が交互に交錯する・・・


時計を見ると3時を回っている。このままならなんとかごんと一緒に朝日を見れそうだ。頑張れ、ごん!!
東の空が明るくなってくる。とにかく朝を迎えることはできそうだ
。 またトイレに行きたがるので連れていく。今までよりも足取りがしっかり
してきている。 足は上がらないがフラフラしながらも、今度は一度も転ばすにオシッコすることができた。 また水を飲んで、誉めて抱きし
めて顔をくっつけると今度はかすかながら尻尾を振り始めてよろよろしながら後ろ足だけで立ち上がろうとして飛びかかってこようとする。
嬉しい時のごんのポーズだ。明かに良くなっている。脈を取ると「ドク、ドク、ドク」と一定に刻んでいて前より力強い。 夜明け前の淡い朝
焼けの光と共に希望の光も見えてきた。 「ヨーシ、ヨーシ」といって抱きしめるとまた寝息をたてて寝始める。



長い夜が明けて・・・

6月27日 AM6:00頃〜

外は完全に明るくなり、そして長かった夜がついに明けた。ごんは朝を迎えることが出来た。本当に良く頑張ってくれた。
6時半頃ベンパパさんから電話を頂くがでれなかったのでかこちらから掛け直す。ベンパパさんの声を聞きそして大分好転したことを話して
いると自然と涙が出てきてしまう。掲示板にはベン家、はな家をはじめ多くの方々が応援メッセージを書いてくれている。ベンパパさんは
ベン君の掲示板に応援してあげて、という書きこみまでしてくれていた。みんなごんを応援してくれている、嬉しくてまたまた涙が出てくる。ごんがここまで頑張れたのはみんなの応援のおかげだ。ごんに「みんな、応援しているよ。もう少しだけど頑張ろうね。」 と声をかけながら
体を撫でてあげる。ごんは大分落ち着いてスヤスヤ寝ている。

7時、病院から電話が来る。とりあえず発作は無かった事と少ししっかりしてきたことを 伝えると何かあったらすぐに行きますから、と力強い
言葉を頂く。先生からのこういう言葉は本当に力強い。

8時過ぎ、ごんがトイレに行きたがるので連れて行く。まだヨロヨロだけど昨夜が嘘のように足取りがしっかりしてきた。目も見えてきている
ようだ。焦点は定まらない様だが呼びかけるとこちらを見つめようとする。手を急に差し出すと瞬きするようにもなってきた。トイレでは少し
ながら片足が上がっている。点滴もしたし薬のせいもあるのだろう。大量のオシッコをする。トイレの後はケージの周りを周り始める。脳炎
の場合には俳諧すると聞いていたのでドッキとする。 が、 ごんはゴハンの時よくフードをボロボロとこぼし、そしてフードのかけらがよく
サークルの周りに落ちていて、時々それを後から探して食べる事があるのできっとお腹が空いたんだ、 と良い方に考えて食事を用意する
ことにする。いつもは朝食はカップ7分目くらいだがこういう状態ではほとんど食べれないだろうと。少なめに5分目くらいを上げると食器に
顔を突っ込んでいままで見たこと無いくらいにがっついている。 なんていう生命力!!ごんも必死に生きるための闘いを続けているんだ。
その凄まじいまでの生命力に感動すら覚える。 最初に上げたゴハンはあっという間に食べ終わり、まだまだ欲しそうなので追加してあげるが、これもあっという間に食べてしまう。 満足したのかその後はまた寝始めた。 窓からは心地よい涼風が、昨夜までの不安な気持を
とりさるかのようにごんと私達を吹き抜けていく・・・


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